【シンガポール・暗号通貨】シンガポールで利用可能な暗号通貨取引所とアカウント開設方法。

シンガポールでも暗号通貨への投資は盛り上がりをみせており、投資を考える方も増えてきているのではないでしょうか。

シンガポールで暗号通貨をどのように購入することができるか、本記事にまとめておきたいと思います。

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シンガポールで利用可能な暗号通貨取引所

暗号通貨の取引を行うためには、暗号通貨取引所にアカウントを開設しなければなりません。

シンガポールでは、以下の暗号通貨取引所が利用できるようです。

(21年12月14日追記:Binance Singaporeでの取引はできなくなりました。)

 

  概要 取扱いコイン 法定通貨 支払オプション
Binance Singapore 設立日:2017年7月
設立国:中国
本社:マルタ
8 SGD Xfers
Coinhako 設立日:2014年7月
設立国:米国
本社:シンガポール
14 SGD
VND
銀行取引
クレジットカード
デビットカード
Xfers
Coinbase 設立日:2017年7月
設立国:米国
本社:サンフランシスコ
46 23種類(USD, UER, GBP等) クレジットカード
デビットカード
Gemini 設立日:2013年6月
設立国:米国
本社:ニューヨーク
27 SGD, USD, AUD, CAD, HKD, EUR 銀行取引
デビットカード
Liquid 設立日:2014年6月
設立国:日本
本社:東京
132 SGD, USD, AUD, EUR, JPY, PHP, HKD 銀行預金
暗号通貨
SWIFT
クレジットカード
デビットカード
SEPA

 

 

  概要 取扱いコイン 法定通貨 支払オプション
Binance Singapore 設立日:2017年7月
設立国:中国
本社:マルタ
8 SGD Xfers
Coinhako 設立日:2014年7月
設立国:米国
本社:シンガポール
14 SGD
VND
銀行取引
クレジットカード
デビットカード
Xfers
Coinbase 設立日:2017年7月
設立国:米国
本社:サンフランシスコ
46 23種類(USD, UER, GBP等) クレジットカード
デビットカード
Gemini 設立日:2013年6月
設立国:米国
本社:ニューヨーク
27 SGD, USD, AUD, CAD, HKD, EUR 銀行取引
デビットカード
Liquid 設立日:2014年6月
設立国:日本
本社:東京
132 SGD, USD, AUD, EUR, JPY, PHP, HKD 銀行預金
暗号通貨
SWIFT
クレジットカード
デビットカード
SEPA

 

(Xfersとはシンガポール金融庁のライセンス許可を得た、決済サービスのこと。)

各取引所の主な手数料は以下のとおりです。

  取引手数料 デポジット手数料 引出手数料
Binance Singapore 0.60% なし なし
Coinhako 1.00% SGD
Xfers利用:0.55%
FAST利用:なし

USD
なし
銀行預金取引:SGD2 または VND20,000 /取引
USDT:USD15 /取引
Coinbase 0.5%-4.5% デビットカード・クレジットカード:3.99% 1%+Standard network フィー
Gemini 0%-1.5% デビットカード:3.49%
銀行取引:なし
10取引以下ではなし
Liquid 0%-0.3% なし 暗号通貨:無料
法定通貨:引き出しごと0.1%(ミニマム15SGD)

 

上記プラットフォームのうち、BinanceCoinhakoはシンガポールにおいて暗号通貨プラットフォームとしてよく使われるサービスのようですので、もう少し詳しく解説します。

Binance Singapore

Binanceは、元々中国で開設された暗号通貨プラットフォームですが、中国国内の暗号通貨規制により撤退、今は本社をマルタ島に置き、世界最大の暗号通貨取引所となっています。

(21年12月14日更新) バイナンス・シンガポールも撤退
Binance Signaporeは、事業ライセンス申請中で一時的に運営が許可されており、サービスを継続している状況でしたが、とうとう事業を停止することが発表されました。2022年2月13日までに出金処理することが求められます。

バイナンスCEOのコメントによると、当局の規制下にある「Hg Exchange 」へ12月に出資しており、今後はこちらを軸に事業を行っていくことになるとのことです。

(21年9月8日更新)Binanceのサービス停止報道について

2021年9月6日に、シンガポール金融庁(MAS)がBinance.comに対して警告し、一部サービス停止、アプリストアからの削除について報道されました。


これは、Binanceのグローバルプラットフォームが対象で、Binance Singaporeは従来通りサービス提供しています。

国外のプラットフォームであると、必要なライセンスを取得することなしにサービス提供することができてしまい、法律に違反する可能性があるためです。

 

Coinhako

一方のCoinhakoはシンガポールをベースとする暗号通貨取引所であり、シンガポールの銀行口座から直接資金をデポジット、引き出しすることができるというメリットがあります。

上記の参照ウェブサイトからの抜粋ですが、CoinhakoとBinanceには、それぞれ以下のようなメリット・デメリットがあるようです。

 

  メリット デメリット
Binance Singapore ・Binanceは暗号資産の取扱量が世界最大であり、安全性、人気が高い。 ・銀行口座から直接デポジット、引き出しができない。
・そのため、Xfers口座を開設し、Xfers口座を経由してシンガポールドルを移動する必要がある。
・取り扱いコイン数が少ない。
Coinhako ・シンガポールの銀行口座からデポジット、引き出しができる。
・そのため決済用の外部サービスアカウント(Xfers口座)とリンクする必要がない。
・プラットフォームが不安定であり、取引に時間がかかる場合があるらしい。
・2021年に入ってからサーバーがダウンして1日使えなくなることもあった。

なお、日本でもコインチェックやビットフライヤーを代表とする有名な暗号通貨取引所はありますが、日本における住所確認が必要とのことで、日本の非居住者には開設することができないようです。

シンガポールで暗号通貨口座開設に必要なもの

暗号通貨取引所にアカウントを開設するには、以下の情報、環境が必要です。
ただし、プラットフォームによって多少違ってくると思いますので、詳細な情報については各プラットフォームのHPをご確認ください。

【暗号通貨口座開設に必要なもの】

・認証のための個人情報(シンガポールのマイナンバーアプリであるSingpassなど)
・暗号通貨プラットフォームから銀行へ資金を引き出すためのXfers口座(取引所による)
・安全なインターネット接続(公共WiFiはリスキー)
・2段階認証のための電話番号・暗号通貨の取引口座
・法定通貨の預入、引出のための手段(銀行口座、デビット、クレジットカードなど)
・安全な暗号通貨ウォレット

暗号通貨ウォレット(WT)とは

暗号通貨専用の財布のことで、暗号通貨を安全に保管することができます。
インターネットに接続できる「ホットウォレット」と、オフラインの「コールドウォレット」があります。

  具体例 メリット デメリット

ホットWT

・ウェブWT
・デスクトップWT
・モバイルWT
・取引所、専門事業者が提供している
・ID、パスワードで簡単に利用できる
・ハッキング、ウィルス感染のリスクがある
・取引所や事業者の破綻で流出リスク
コールドWT
・ペーパーWT
・ハードウェアWT
・ホットウォレットのデメリットを回避できる ・物理的なものなので、紛失リスクがある

さいごに

筆者自身でもアカウントを開設してみましたが、上記の「シンガポールで暗号通貨口座開設に必要なもの」に記載されている環境が整っていれば、20分くらいで手続きすることができました。(その後、半日ほどで個人情報の認証が完了し、売買を開始することができます。)

暗号通貨はまだまだハッキングによる流出事件が多発しており、インターネットセキュリティに対する深い知識と具体的な対策が求められます。

さらに、暗号通貨は資産価値の変動が大きく、かなりのハイリスク・ハイリターン投資です。

実際に手続きをすすめるにあたっては、各取引所サイトの最新情報を確認してください。また、投資の際はくれぐれも慎重に検討することをおすすめします。

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