東南アジアのテック投資の概要(2021年上半期)。

Cento Ventures が、2020年上半期の東南アジアにおけるテック投資に関する調査レポート「Southeast Asia Tech Investment」を公表しました。

Cento Ventures は、シンガポールを拠点に東南アジアのテック・スタートアップを中心に投資するベンチャーキャピタルです。

本調査レポートは、一般公開情報についてCento Venturesが分析、まとめたもの。2021年上半期の東南アジアにおけるテック投資の概要を理解することができる内容となっています。

当記事で、いくつか内容を紹介したいと思います。

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東南アジア・テック投資の件数の状況

東南アジアにおけるテック投資金額は、前年同期に比べて減少となったものの、投資件数は前年、前々年同期から増加となりました。

1億米ドルを超える大型のディールは、全体のテック投資金額の45%を占めるにとどまり、過去数年において50-70%占めていたことに比べると減少しています。これは、小型〜中型の投資案件が増加したことを意味します。

(source: Cento Ventures report)

東南アジア・テック投資の国別の状況

地域別ではインドには及ばないものの、ラテンアメリカなど他の新興地域に比べても、東南アジアのテック投資は引き続き注目を集めています。

東南アジア内での投資金額割合では、インドネシアとシンガポールが全体の70%を占めています。特にインドネシアが51%となっており、2019年度上半期の68%、2020年度上半期の77%から引き続き投資を呼び込む地域となっています。

その他、フィリピンへの投資が増加したことが特筆されます。

(source: Cento Ventures report)

東南アジア・テック投資の業種別の状況

シンガポールのGrabなど、様々なサービスを提供する「スーパーアプリ」への投資が一段落した一方、小売(e-コマース、POSシステム等)及びフィンテック関連への投資が増加しています。

(source: Cento Ventures report)

詳細についてはレポートをご参照下さい。

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