シンガポールは、発達したインフラ、金融、そして国を挙げたサポートなどで魅力的なビジネス環境として認知されており、世界中から先端技術や優秀な人材が集まっています。
シンガポールは、スタートアップ・中小企業に対して補助金や融資など様々な支援を提供しています。 企業に対する補助金や融資は「エンタープライズ・シンガポール」が管轄しています。 エンタープライズ・シンガポール(Enterprise[…]
そのような状況の中、多くのベンチャー企業が生まれてきていますが、今回シンガポールのニュースサイトTech in Asiaで、シンガポールにおけるExit (投資回収)金額トップ20が特集されています。
当記事では上位5社について紹介したいと思います。
BIGO:14億USD(2019年)
BIGOは、2014年に設立された、シンガポールに拠点をおくライブストリーミング・プラットフォーム。「BIGO LIVE」を運営しています。
2020年4月時点で4億人のユーザー登録があり、150ヶ国で利用されています。
2019年より、14億USDのM&AによりNASDAQ上場の中国資本JOYY INC.の完全子会社となっています。
ライブ配信プラットフォーム大手の「YY(歓聚時代)」は今月5日、シンガポールを拠点にライブ配信などを手がける「BIGO …
Lazada:10億USD(2016年)
Lazadaは、シンガポールに拠点を置く、EC企業です。
東南アジアのAmazonともいえるサービスですが、最近はShopeeに抜かれて利用者数はシンガポールで2番目のECサイトとなっています。
2016年に中国アリババグループに10億ドルで買収され、アリババグループの傘下となっています。
Alibaba has reshuffled the leadership at Lazada, its e-comme…
Sea Group:8.9億USD(年)
Sea groupは2009年にシンガポールで設立されたIT企業で、シンガポールのEコマース首位Shopee、ゲーム事業のGarana、フィンテックのSeaMoneyを事業の柱としています。
2020年度の売上高は43億シンガポールドル(約4800億円)で、急速に成長しているシンガポールの注目ベンチャーです。
最近、米国株投資家の中で何かと話題になっているシンガポール発の巨大テック企業SEA Group。東南アジア在住6年の僕で…
Viki:2億USD(2013年)
Vikiはもともと2007年にカリフォルニアで設立された会社で、シンガポールのベンチャーム向けファンドNeoteny Labsの出資により設立されているとのことです。
2013年に楽天に2億USDので買収され、現在楽天の子会社となっています。
Netflixのようなコンテンツストリーミングサービスを提供しています。ユーザーが字幕をつけることができるサービスがあり、ユーザーは貢献度に応じて報酬が分配される仕組みで、マイナー言語でもコンテンツが楽しめる仕組みがあります。
TechCrunch | Reporting on the business of technology, startu…
Lomotif:1.2億USD(2021年)
Lomotifは、2014年に設立されたシンガポール発のショートビデオ投稿アプリ。
中国製アプリの利用が禁止されたインドでは、ライバルアプリのTiktokに代わり、ユーザーの拡大が続いているようです。
NASDAQ上場のベンチャーキャピタルVinco Venturesなどから1.2億円USDで買収されています。
The imminent entry comes at a time when the short-video spac…
さいごに
コンテンツ系、SNS系のサービスが上位に並んでおり、ここらへんのビジネスにお金が集まっていることが見てとれます。
上記の企業は世界的な競争も厳しく、トップブランドとなれるかは未知数ですが、シンガポールを代表するメガベンチャーとして、引き続き世界の注目を浴びることになるのではないでしょうか。
上位20位については、Tech in Asiaの記事をご参照ください。