東南アジア地域でe-commerceを提供するiPrice Groupから、シンガポールにおけるデジタル決済アプリのランキングが公表されました。
シンガポールではデジタル決済がかなり普及していますが、それは気軽に使えるアプリが存在することも大きな理由です。
今回は、デジタル決済アプリの人気ランキングを紹介したいと思います。
1位 Grab Pay
NO.1はシンガポール初のスーパーアプリ「Grab」。ライドシェアサービスから始まり、フードデリバリーからフィンテックへとその領域を拡大しています。
Grabの公表によると、Grabサービス支払の77%がGrab Payを通じて行われており、Grabの様々なサービスがデジタル決済ランキング1位に貢献しています。
Dealroom、Fintech Capital及びMDI Venturesにより、アセアンにおけるフィンテックの将来性を予測するレポート「the Future of Fintech in Southeast Asia」が公表されました。[…]
2位 DBS PayLah!
シンガポール大手銀行の1角、DBS銀行の提供するアプリ「DBS PayLah!」が2位。
銀行の提供するデジタル決済アプリで唯一のランクイン。これは、他の銀行は口座を持っているユーザーのみ利用可能としている一方、「DBS PayLah!」は唯一、自行に口座を持たないユーザーも利用可能となっているためです。
また、DBS銀行は2016年に出版された「Global Finance」において、「アジアで最も安全な銀行」に選ばれたこともあり、DBS PayLah!の人気は大手銀行が提供するアプリという信頼感によることもあると分析しています。
3位 Fave
「Fave」はディスカウントやクーポンを提供するアプリでしたが、現在はデジタル決済を提供Grabなど様々なアプリやクレジットカードと紐付けて決済を行い、利用者はキャッシュバックを受けることができるというもの。Faveを導入する店舗も増えておりデジタル決済アプリで3位となりました。
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4位 EZ-Link
4位は交通アプリの「EZ-Link」。地下鉄MRTや、公共バスで利用するもので、日本のSUICAに相当します。
さいごに
金融機関JPモルガンの調査によると、デジタル決済はシンガポールで2番目に使われる支払方法となっています。
シンガポール国内のe-commerceのうち14%がデジタル決済アプリ経由で、決済額は680百万シンガポールドルに上るとのこと。この流れは今後も続き、2021年には現在の14%から22.5%に増加するとの予測が報告されています。
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