シンガポールのミレニアル世代・Z世代のお金に対する意識調査。

シンガポールのZ世代(18歳〜23歳)はミレニアル世代(24歳〜39歳)よりも堅実的?

シンガポールのミレニアル世代・Z世代のおカネ意識

シンガポールのファイナンス情報サイトSingSaverが2020年8月〜9月にわたり、ミレニアル世代、Z世代1000人に対して、貯蓄、投資及びファイナンス知識に関する調査を実施しました。

この調査によると、Z世代の85%が「22歳より若いころから貯蓄を開始」している一方で、ミレニアム世代はその割合が41%に過ぎないとの結果になりました。

さらに、「あらかじめ設定した予算の範囲内でのみ出費する」と回答したZ世代の65%に比べ、ミレニアル世代は56%と低い割合となりました。

 

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一方、貯蓄や投資の実施に関してはミレニアル世代のほうが堅実的。ミレニアル世代47%に対して、Z世代は35%となっています。これは、年齢が上がるについれて責任が増すこと、昨今のウィズコロナによる不確実性によるものと考察しています。

コロナによる不確実性は両世代に大きなインパクトをもたらしている可能性があり、保守的な傾向を強めています。例えば、両世代とも、3〜6ヶ月分の非常用の支出については貯蓄し置く必要があると回答しています。

投資に関しては、両世代の80%が投資を行っているもののそのうちの6割は「最近はじめた」、「投資に関しての知識はある」との回答で、長期に投資を行っている割当はまだ少数となっています。ただし、Singsaverは投資情報を数多く提供していますが、閲覧数は320%増加しているとのことで、若い世代のシンガポール人が近年投資に興味をもちはじめていることが見えて取れます。

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なお、投資を行う理由として、Z世代は老後資金(39%)が最多、ミレニアム世代は経済的自由を得るため(45%)が最多になっています。

18歳〜23歳程度の年齢で老後資金のために投資するのは大分早いように思われますが、堅実的・保守的にならざるを得ないほど状況は不安定に見えているといえるかもしれません。

 

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ミレニアル世代はモノゴコロが付いたあたりでリーマン・ショックが起こり、金銭的に苦労した親を、多感な時期に目の当たりにした子どもが多い世代。シンガポールに限らず、日本においても金銭的価値よりも繋がりや社会的意義などを尊重するなど、従来の世代とは全く違った価値観で生きています。

今後成人し、主役の世代になったとき、世の中がどのように変化していくか楽しみですね。

survey shows Singapore newest adults are approaching money differently

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